05322-181118 成蹊大学法学部開設50周年記念ゼミで「論述力を磨くゼミは最新のITをこう使う!」
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成蹊大学法学部開設50周年記念イベントが開催されました。
1949年に開設された「政治経済学部」が1968年に法学部と経済学部として改組され、発足してから50年。同時に50周年を迎えた経済学部とともに合同で、開設50周年を祝うイベントです。
経済学部は「記念講演会」および「OB・OGと現役学生によるパネルディスカッション」。
法学部は「記念ゼミ」。現役教員が開講するゼミに、希望する卒業生が参加する、卒業生用のゼミ。各ゼミ、現役学生が約2名、加わります。18のゼミが開講され、大盛況。ありがたいことにshioゼミは募集開始早々に希望者で埋まったそうです。
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shioゼミは現役2年生のゼミ生2人が担当してくださいました。普段のゼミと同じく、100%学生主導。彼女たちが運営します。shio.iconは当日までプレゼンの内容を一切知らないし、見てもいない。内容に関する指示も一切していません。
当日は、shio.iconもコの字型に座る参加者の一人として着席。開始予定時刻になって、担当の二人が前で話し始める。二人の自己紹介の後、参加者一人一人の自己紹介。shio.iconも着席順5人目に自己紹介。そこで初めて卒業生のみなさんに参加のお礼などを含めてご挨拶。
その後も学生二人が進め、普段のゼミの様子をScrapboxに貼った写真と映像をご覧いただきつつ紹介。その後Scrapboxの使い方の話に移りました。概要を示した後、この日のために用意したScrapboxプロジェクトにQRコードを使って卒業生のみなさんが参加し、実際にScrapboxを使いながらその使い方の解説など。 最後に、参加者のみなさんの感想をScrapboxに書いていただいて終了。これらすべて、学生二人が自分たちで計画して進行しました。素晴らしい!!
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開講された18ゼミの一覧を掲載します。これぞ法学部のアカデミズム。法学部らしい。
table:法学部創立50周年記念ゼミ一覧
教員名 テーマ
〈法律学科〉
吾妻 聡 教授 AI・ロボットと法
北川 徹 教授 企業の社会的責任を考える
佐藤 義明 教授 AI時代の戦争と国際法
塩澤 一洋 教授 論述力を磨くゼミは最新のITをこう使う!
原 昌登 教授 職場のパワハラ防止対策について考える
渕 史彦 准教授 社会を動かした裁判
湯原 心一 准教授 社外取締役の選任を会社法上義務化すべきか
〈政治学科〉
浅羽 隆史 教授 都区制度を考える
今井 貴子 教授 英国社会の分極化とEU離脱問題(ブレクシット)
遠藤 誠治 教授 平和を欲するならば戦争の準備が必要か?
高安 健将 教授 世論調査と政治
西村 美香 教授 児童虐待にどう向き合うか
西山 隆行 教授 2018年アメリカ中間選挙の分析
野口 雅弘 教授 マックス・ウェーバーの新訳『仕事』を読む
平石 耕 教授 戦後思想を考える
〈教養〉
境 広志 教授 World Sports
野原 将揮 准教授 漢字の源流―秦始皇帝の文字統一の実態
里村和秋 教授 19世紀末の短編小説の解釈の試み
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吾妻 聡 教授 AI・ロボットと法
昨今のAI(人工知能)の進化はめざましく,AIが人間知性を超えるシンギュラリティ(技術特異点)が2045年に迫っているとする説すらあります。そうした近未来を見据えて、AIをめぐる法規制の論点・課題を探ります。
北川 徹 教授 企業の社会的責任を考える
近年,企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)・社会貢献への要請はますます大きくなっています。企業の経営陣は,こうした社会の期待や要請にどのように対応したら良いのか,参加者で議論します。
佐藤 義明 教授 AI時代の戦争と国際法
戦争の歴史は技術の進歩の歴史であり,兵器が開発されるたびに, それをいかに規律するかが課題となってきました。この演習では,国際法の観点から,人工知能(AI)を用いた戦争にいかに対応するかを考えます。
塩澤 一洋 教授 論述力を磨くゼミは最新のITをこう使う!
2000年開講の本ゼミはITを駆使して司法試験問題の論述を訓練しています。学生たちがMac/iPhone/iPad/Scrapbox等をどう使って起案スキルを磨いているか。最新の手法をご紹介いたします。
原 昌登 教授 職場のパワハラ防止対策について考える
職場のパワーハラスメント(パワハラ)の問題が深刻さを増しています。どうやったらパワハラをなくせるか,一緒に考えてみませんか。厚生労働省の有識者会議の委員であった教員が議論のお相手を務めます。
渕 史彦 准教授 社会を動かした裁判
著名な訴訟事件の社会的影響を論じます。次の中から事前に選んだ1~2件を扱います。電通過労自殺訴訟/マタハラ降格訴訟/GPS無断取付け捜査/大川小学校津波訴訟/NHK受信料訴訟/有責配偶者からの離婚請求
湯原 心一 准教授 社外取締役の選任を会社法上義務化すべきか
会社法の平成26年改正の際に,社外取締役の選任を会社法上義務化すべきかについて多くの議論がなされたことを踏まえ,本ゼミでは,社外取締役の選任を会社法によって義務化すべきかについて議論します。
浅羽 隆史 教授 都区制度を考える
以下のような点を中心に検討します。○都区制度の沿革、○特別区の権限と財源の実態、○都区財政調整制度、○一部の特別区がなぜ市を希望するのか、○一般市への転換の課題、○基礎的自治体や大都市制度のあり方
今井 貴子 教授 英国社会の分極化とEU離脱問題(ブレクシット)
英国のEU離脱という「世界史的事件」の政治・社会的背景を考えます。特に「普通の人々」が抱く疎外感・生活不安・政治不信の高まりとポピュリズムの台頭との連関に着目して検討します。
遠藤 誠治 教授 平和を欲するならば戦争の準備が必要か?
「平和を欲するならば戦争の準備をせよ」というのは古典古代ローマの格言です。今でもこの考えは生きています。戦争や紛争のメカニズムは大きく変化する現代、この考えは正しいでしょうか。多角的に検討します。
高安 健将 教授 世論調査と政治
人々が何を考えているのかを知ることは民主的な政治運営には不可欠です。他方で、世論調査の結果の正確さや政治への影響については批判もあります。本ゼミでは具体的な論点を整理しつつ問題を多角的に検討します。
西村 美香 教授 児童虐待にどう向き合うか
今年前期2年生ゼミの児童虐待に関する報告(PowerPoint)を教材として討論します。参加者には、教材の予習はもちろん、独自のリサーチで意見をまとめてくることを期待しています。
西山 隆行 教授 2018年アメリカ中間選挙の分析
今年11月にアメリカでは中間選挙が実施されます。中間選挙では、選挙区の事情に基づく投票が行われると共に、トランプ政権に対する中間評価も行われます。選挙の分析を通して、アメリカ政治の現状について考えます。
野口 雅弘 教授 マックス・ウェーバーの新訳『仕事』を読む
『職業として・・・』の邦題で親しまれてきた講演の新訳『仕事としての学問 仕事としての政治』をテキストにします。この本を媒介mediumとして、かつて読んだ際の思い出や現代との関連など自由に議論したいと思います。
平石 耕 教授 戦後思想を考える
天皇の退位によって平成最後の年となる今年、敗戦直後の日本において天皇制やデモクラシーをめぐってどのような議論があったのか、幾つかの論考を手掛かりに改めて考えてみたいと思います。
境 広志 教授 World Sports
世界のスポーツ事情について、Alan Tomlinson著『World Atlas of Sport』を活用し、歴史、文化、政治、経済など様々な側面から学ぶ。プレゼンテーションとディスカッションを行います。
野原 将揮 准教授 漢字の源流―秦始皇帝の文字統一の実態
「春秋戦国時代の文字」、「秦始皇帝の文字統一」をテーマに我々が普段何気なく使用している漢字の誕生とその発展について議論します。実際に古代の漢字を書いてもらいます。文字の本質についても議論しましょう。
里村和秋 教授 19世紀末の短編小説の解釈の試み
19世紀末オーストリアを代表する作家、ホフマンスタールの『騎兵の物語』(Reitergeschichte)を読み、作家の自伝的な情報や時代背景などを説明しながら、解釈を巡ってさまざまな議論を行う。なおテキストは和訳を使います。
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13時からは記念パーティ。ものすごい人数の参加者!!
法学部卒業生の安倍首相からビデオレターも届きました。
各方面で活躍している卒業生たちの話がどれも面白い。
パーティ終了後、卒業生主催の二次会へ。夜まで語り続けました。
次の50年へ向けて、好スタートです。
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